不動産を売却する時には、必ず査定を行います。

査定では、実際に物件を確認することも必要ですが、よりスムーズかつ確実に進めるために、用意しておきたいいくつかの書類があります。
各種書類を紹介しながらそれぞれについて説明していきます。

【あれば提出したい書類とその概要】
現況や物件概要は不動産会社でもある程度把握できますが、所有者でないと分からない情報の場合は、下記のような書類を用意して渡すと話が進みやすいです。
ただし、すべて揃わなくとも査定はできますのでご心配なく！

・謄本、公図、地積測量図
物件の所在地番・面積・地形等が記載されている書類です。
下でご紹介する重要事項説明書に添付されるので、一緒に保管されていることが多い書類です。
住居表示と地番が異なることがある為、査定する不動産を確定するためにはこれらを提出すると確実です。

・購入時の重要事項説明書
重要事項説明は、宅地建物取引業法で決められているものです。
契約を締結する前に、物件に関して重要となる項目がまとめられた重要事項説明書をもとに、宅地建物取引士が全ての内容について説明をします。
内容が細部に渡り、説明には２時間程度かかかるので、長い説明を受けたな・・・と記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。告知事項なども記載されています。
道路との関係図やライフラインの引き込みについても書かれているので、ある場合には査定時に見てもらいましょう。

・購入時の売買契約書
不動産を購入した時に締結した契約書です。
締結以来見たことがないという方も多いかもしれませんが、購入時に渡された書類一式の中に入っているので確認してみましょう。
売買の目的物（どこまでが本契約の対象物なのか）などが記載されています。

・固定資産税の納税通知書（最新のもの）
固定資産税の年税額の確認だけでなく、移転登記などに必要になる登録免許税の算出の際にも使われます。

＜以下、マンションの場合＞
・分譲時のパンフレット
新築で購入して、当時のパンフレットがまだ手元にある場合はぜひ用意してください。
パンフレットには、間取りや完成予想図、周辺環境などの基本情報以外に建物構造などが記されており、それが役立つ情報となります。

・管理規約
管理規約ではマンションの決まりごとなどが確認できます。

・直近の管理組合議事録
管理組合の議事録からは、マンションが抱えている問題点や修繕計画について知ることができます。
大規模修繕に向けて、修繕積立金の見直しが近いうちに実施されるなど、将来の情報を得るためにも有効です。


以上の書類が手元にある場合には、査定時に提出すると買取価格が出るまでがスムーズになり、買取店からの質問も最小限で済みます。

物件によって求められる情報が異なりますので、上記以外にも書類を用意して頂くケースがあります。
絶対に必要なものばかりではありませんが、売却を決めたら書類を整理し、求められたらすぐに提出できる状態にして頂くと、後々の面倒が軽減するかもしれません。
売却を思い立ったら、まずは手元にどのような書類があるか確認してみましょう。

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